【映画】バックドラフト Backdraft

映画

「彼らが運んでいるのは水じゃない、命だ」 (”What they carry in their truck is not water, it’s life”)

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あらすじ

映画「バックドラフト」は、1991年に公開されたアメリカ映画で、ロン・ハワード監督、カート・ラッセル、ウィリアム・ボールドウィン、ロバート・デ・ニーロなどが出演しています。

音楽は日本のテレビ番組「料理の鉄人」に使われていて、日本人にはお馴染みですね。

物語は、シカゴ市消防局のエリート消防士であるマクレーン兄弟を中心に展開されます。消防士の厳しい訓練と彼らの危険な任務に焦点を当てており、彼らが戦う火事の描写は圧倒的な迫力があります。

彼らが遭遇する謎の放火事件を解決するために、二人が協力して働くことになります。しかし、兄弟の関係や個人的な問題が、事件を解決する際に妨げることになります。

見どころ

この映画で監督が描きたかったことは、兄弟の確執と和解や兄弟愛、仲間たちとの友情とブライアンの成長だと思います。仲が悪いといってもパーティで弟の悪口を言われたスティーブが怒って殴る所やそれを見て喧嘩に加勢するブライアン、本当は心の奥底ではつながっていると分からせるシーンなどは最高です。サスペンス的な要素はこれらを描くのに必要だっただけだと思います。

この映画は素晴らしい演技が溢れています。ベテラン消防士を演じるロバート・デ・ニーロとスコット・グレン、そしてドナルド・サザーランドの演技は緊迫感のあるシーンには欠かせません。

そして迫力ある炎のシーンは当時のCGの最高峰として知られています。

また、消防士たちが直面する危険や、彼らがどのように協力して災害に対処するという専門的なところにも焦点を当てているため、専門家も唸る深みを物語に与えています

音楽は映画史に残る最高のものの一つだと思います。「料理の鉄人」に使われているのでお馴染みですね。現在のDVDの吹き替えや字幕はそのまま訳したもので、フジTV版の吹き替えが最高だと思います。

好きなシーン

物語の序盤の出動で路上駐車の車が消火活動の邪魔になります。その時、その車の窓ガラスを割ってその中をホースを通すシーンがあります。ブライアンが「消火活動の為には車のガラスを割っても良いのか」と驚きます。実際に数メートルの短縮のためにガラスを割る事はないと思いますが、躊躇なく割ることで人命優先を表現しています。

You’re doing it wrong.

「You’re doing it wrong」は「やり方が間違っているぞ」という意味です。このフレーズがバックドラフトの中で数回登場します。

一番最初はスティーブンとブライアンが子供の時です。二人の父親のデニスが出動する時にブライアンが見学として付いていきます。消防服が上手く着ることが出来ない小さなブライアンに対して、スティーブンが言います。

次は新人消防士のブライアンに隊長となったスティーブンが火災現場の前で言い、ブライアンの装備を直します。

最後はラストシーンでブライアンが後輩の新人消防士に対して「You’re doing it wrong」と言います。その時、消防車を運転するドライバーの表情が最高でなんです。成長したブライアンの姿がそこにありました。

どうしてスティーブンが「You’re doing it wrong」と口を酸っぱくして言ったのか、それを理解したブライアンが新人に対して何故言ったのかを考えると感動します。

監督&主演

ロン・ハワード

ロン・ハワードはハリウッドを代表する多才な才能を持つ監督です。

彼は子役としてキャリアをスタートし、俳優としての経験も豊富です。その後、映画製作にも携わり、数多くの成功を収めました。彼は俳優としても演技力が高く、映画監督としても卓越した技術を持っていると評価されています。多数の映画賞に輝いています。

彼が監督した「アポロ13」は、宇宙飛行士たちの実話をもとにしている映画であり、科学的な正確性と感動的なドラマを両立させた作品として高く評価されています。数々の名作を生み出してきた偉大な映画人の1人です。

カート・ラッセル

スティーブン役のカート・ラッセルは、コメディ、アクション、サスペンス、ドラマなど、幅広い役柄を演じ分けることができます。ジョン・カーペンター監督の作品に多く出演し、代表作の一つである「エスケープ・フロム・ニューヨーク」など、カルト的な人気を誇る作品に出演しています。彼の演技には、独特の魅力と迫力があり、多くの人々を魅了しています。バックドラフトのアクションシーンがリアルなのは彼が野球のプロ選手(マイナーリーガー)だったからだと思います。

ウィリアム・ボールドウィン

ブライアン役のウィリアム・ボールドウィンは、『バックドラフト』以外にも『硝子の塔』など、多くの映画やテレビドラマに出演しています。また、彼はプロデューサーとしても活動しており、いくつかの映画やテレビ番組の製作に携わっています。兄のアレック、ダニエル、弟のスティーヴンも俳優です。

バックドラフトと私

仕事で消防士の方とご一緒した事があります。施設などを丁寧に説明して頂いた時に「バックドラフトみたいですね」と言った事があります。雑談を言える雰囲気だったので「皆さんバックドラフトはやはり見ているのでしょうか?」と失礼ながら聞いた事があります。

消防士さんの返答は予想通り「勿論、全員が見ていると思いますよ」でした。







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