漢方薬の補中益気湯と人参養栄湯はどちらも体力低下に効きます。
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)は、漢方医学で使われる伝統的な処方の一つです。体内の気血のバランスを整え、消化器系や循環器系の調子を整えるのに役立ちます。主に虚弱や消化不良、食欲不振、体力の低下などによる症状に適しています。この処方には、人参や人参皮、甘草、生姜などが含まれ、体を温める作用や消化器官をサポートする働きがあります。漢方の理論に基づいて体のバランスを整え、気力を高める効果が期待されています。ただし、個々の症状や体質によって効果は異なるため、専門家の指導の下で使用することが重要です。
人参養栄湯(にんじんようえいとう)
人参養栄湯は、メジャーな漢方薬の一つです。体力の低下や栄養失調に伴う症状を改善するために使われます。主に虚弱体質や疲労感、食欲不振、冷え性などに有効です。この処方には、人参や白朮(はくじゅつ)、茯苓(ぶくりょう)などが含まれ、体力増強や消化器官の働きを助ける作用があります。特に、人参は栄養豊富で体力を高める効果が期待されます。
甘草(グリチル)のメリットとデメリット
名前から言っても効きそうですよね。 どちらも甘草(グリチル)が入っています。人参栄養湯の方が薬用人参のイメージから 手軽で3回の処方が多く、その場合は甘草の含有量がかなり多いです。私は甘草は効きすぎると怖いイメージ(ミオパチー:筋肉系の副作用(痙攣、脱力等))があるので 体力低下の人には穏やかに効く補中益気湯の方をおすすめしたいですね。 ドラッグストアでも処方箋で貰えるものより少ないのが買えると思いますが、体力低下には補中益気湯が良いと思います。コロナ禍もあり漢方薬を激推しの風潮もあるようですが、漢方にも副作用があります 効くという事は裏返すと副作用もあるのです 西洋薬と漢方薬はお互いに補完する関係で対立するものではないと思います。 *甘草が入っている漢方薬は甘みがあります
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