甲子園 1票(1校)の格差①

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甲子園1票(1校)の格差

夏の甲子園予選で、神奈川県・愛知県・大阪府等は約200校ある中の1校が代表になりますが、鳥取県などは25校中の1校が甲子園に行けます。

東京都と北海道は東西や南北に分けて2校ずつ甲子園に行くことができます。不公平だと思う人も多いようです。

2017年6月9日、小選挙区数を6つ削減し、13都道府県でも1票の格差が2倍未満になるように「0増6減」の選挙区見直しを定めた法案が国会で成立しました。つまり、1.99倍になるように区割り改正がされました。

この公職選挙法の改正を元に甲子園の都道府県別の進出校を割り当てます。1番校数の少ない都道府県の鳥取県を「1」とした時に他の都道府県との格差が2倍以内に収まるように校数の多い県に複数の枠を割り当てると以下のようになります。

都道府県別に格差を是正すると

 
都道府県名 加盟校数 割当校数 1票の格差
鳥取 25 1 1.00
福井 30 1 1.2
徳島 31 1 1.24
高知 32 1 1.28
山梨 36 1 1.44
香川 38 1 1.52
和歌山 39 1 1.56
島根 39 1 1.56
佐賀 41 1 1.64
奈良 43 1 1.72
大分 45 1 1.8
富山 48 1 1.92
秋田 49 1 1.96
山形 49 1 1.96
宮崎 49 1 1.96
石川 51 2 1.02
滋賀 56 2 1.12
長崎 57 2 1.14
岡山 59 2 1.18
愛媛 60 2 1.2
山口 61 2 1.22
栃木 63 2 1.26
沖縄 64 2 1.28
三重 65 2 1.3
熊本 65 2 1.3
青森 67 2 1.34
岐阜 68 2 1.36
群馬 69 2 1.38
岩手 71 2 1.42
宮城 74 2 1.48
鹿児島 78 2 1.56
京都 79 2 1.58
福島 84 2 1.68
長野 89 2 1.78
新潟 91 2 1.82
広島 95 2 1.9
茨城 105 3 1.05
静岡 112 3 1.12
福岡 136 3 1.36
埼玉 164 3 1.64
兵庫 164 3 1.64
千葉 172 3 1.72
大阪 189 3 1.89
愛知 191 3 1.91
神奈川 194 3 1.94
北海道 228 4 1.52
東京 274 4 1.83

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まとめ

1票の格差を2倍以内に収まるようにしてかつ、都道府県で最低でも1校は甲子園に出れるようにするためには92校の出場枠にしなければなりません。

激戦の神奈川県は3校になり1票の格差は1.94倍になります。甲子園常連校の桐蔭学園、横浜高校、日大藤沢の同時出場も可能になります。また、秋田県、山形県、宮崎県は引き続き1校のままの為に1.96倍で1番格差が大きくなります。元々1校だったのでイメージとしては激戦区というイメージはありません。それだけ鳥取県の25校が少なかったのがわかります。東京都と北海道は4校の出場枠が割り当てる必要があります。

現状は鳥取県の高校球児の汗と涙は、神奈川県の高校球児の汗と涙より8倍濃いという事になります。

 

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